家のベースを紹介する
久々にブログを書く。
Apple Watch を使って丸5日どころか Apple Watch Series 2 を使っているし Apple Pay を完全に使いこなしているのでもうそれどころではない。
その間なにをしていたのかというと技術的には特筆することもない(というのは嘘でずっと下書きになっている記事がある)のだが、 趣味でバンドをやっておりそちらに熱が入っているので少し紹介をしたいと思う。
パートはベースである。
ベースというのはまあベース以外の人が曲を聴いてもなにをやっとるかわからんというか、 よく言われるのは「ベースなんかいなくてもいいんじゃない?」ということだ。
まあそれはその通りだが、ベース弾きとしてバンドをしていると新しいベースというものが欲しくなってしまうのだ。
先日また増えたので、これを機に機材まとめでも書くかというところである。
技術力は特に関係ないため、技術を目当てにしている読者は申し訳ないがこの記事を読むのをやめて時間を有効活用していただきたい。
概要
家のベースが3本になった。
部屋が汚い。
1. Fender Japan JB66B
Key | Value |
---|---|
Body | Alder |
Neck | Maple |
Fretboard | Rosewood ( Ivory binding ) |
Pickups | SEYMOUR DUNCAN SJB-2 |
Pots | CTS |
Capacitor | HGC Oil Capacitor |
Strings | D'Addario FlexSteels 45-100 |
型番は JazzBass の '66 年モデルのバインディングという意味(だと思う)。
シリアルは Made In Japan の T0 なので 2007 ~ 2010 年に製造されたもの。
2010 年にバイトを始めて、冬ごろに割とまとまったお金が入ったのでそれを全部下ろして、
御茶ノ水を歩き回って即決したというのを覚えている。
税込で 10 万弱だった。決して安物ではないが、良いベースかというと安い方だろう。
当時は Fender のベースこそがベースだと思っていて(今も割とそうだが)、 JazzBass が特に好きだった。 亀田誠治に憧れていたので、いわゆる亀田モデルと言われている JB66B が入荷しているという情報を得て 喜んで買いに行ったのだ。
まぁ本人のものは Fender USA の '66 年に製造されたもので、値段も作りも桁が違うのだが、桁が違いすぎてもはや どうでもよかった。
見た目
このベースはかわいい。
指板のフレット位置を示すポジションマークがブロックになっている。大体はドット(点)なのでよりおしゃれだ。(個人の感想です)
指板の周囲がアイボリーでバインドされており、黒と白のコントラストがでておしゃれだ。(個人の感想です)
ヘッドがボディと同じ色で塗装されており、おしゃれ(個人の感想です)
マッチングヘッドという。金文字の Fender もかっこいい。
音
趣味でやる音楽は、見た目がよければそれでテンションが上がって楽しくなるので良い。
気に入らないものがあればエフェクターを繋げばよろしい。と考えているのでエフェクターも増えてしまったのだが。(次回の記事で触れる)
66 年は中音域がよく出る、という触れ込みだが正直よくわからず、ビンテージを意識しているのかなんだかモコモコした音だった。
エフェクターを揃えてもどうしようもなく、とりあえずピックアップを変えてみようと思い、適当にアキバの楽器屋に行ってあったピックアップを買ってきた。
出力が上がり、バキバキした音になったと思う。
全くビンテージの音は目指すところではないのでかなり満足度は高かった。
さらに最近ジャック部分の接触が悪くなってきたのでそれを機に電気系統を一新させた。
ポットを CTS にして、コンデンサをヒグチのオイルコンにした。
普通にオレンジドロップでいいとは思ったが、せっかく自分で半田付けするし、せっかく千石電商まで来たし…
ということでその隣にあったやつを選んだ。
CTS にした時にミリサイズからインチサイズになったのでリーマで穴を拡張したりしている。
元の配線はグラウンドに落とすのがいい加減(それが味でもあるが)だったので回路だけはちゃんとしておいた。
まぁ塗料を塗ったりしないと根本的なシールディングにはならないので気休めではあるが
弦は D'Addario の FlexSteels を張っている。
特にこだわりがあるわけではないが手触りがいいのと、明るめの音が心地よいので使い続けている。
総評
電気系統を一新したことでパワーが出たし、調整もしっかりしてあるのでプレイアビリティは最高。
文句なくメインベースとしてこれからも使っていきたい。
2. Fender Japan MB-SD/CO
Key | Value |
---|---|
Body | Basswood |
Neck | Maple |
Fretboard | Rosewood |
Pickups | DUNCAN Designed MB |
Pots | default |
Capacitor | default |
Strings | D'Addario ProSteels 45-100 |
型番はムスタングベースのセイモアダンカンピックアップのコンペティション…という意味だろうか。
シリアルは Made In Japan の JD12 なので 2012 年 ~ 2014 年に製造されたものとわかる。
8 万強。2016 年秋に購入。売れ残りの新品だと考えるとちょっと高い。
ムスタングベースという種類のベースもあるのだ。
それに前述のダンカン製ピックアップを搭載したもので、
コンペティションというのは白い三本線のことである。
メインの JB66B のカスタマイズが一通り終わり、そろそろ適当に弾けるベースが欲しいなと思っていたところ、 デジマートにて中古の MB-SD を見つけた。
その出品者がなんと地元の楽器屋であり、さらに次週に地元に帰省するというまさかのタイミングであった。
これはこいつを手に入れる運命なのではと思い(買う口実が欲しかっただけだが)、早速電話をして取り置きをしてもらい、
次週楽器屋に出向いて購入を果たした、という経緯がある。
中古で出ていたが、実際のところは新品ということだった。
というのも Fender Japan は 2014 年に消滅しており、今は本家 Fender しかないため Japan の商品を新品で 出すことはできないという事情があったらしい。
見た目
ぱっと見で三本線がおしゃれだし、丸っこいボディもかわいい。
さらに大きさを見比べて欲しいのだが、ムスタングベースはとても小さいのだ。
ショートスケールに分類され、 30 inch (= 762 mm) サイズなのだ。
大体のベース、もちろん JB66B もだが、はロングスケールといい 34 inch (= 863.6mm) サイズなので、その差は 101.6 mm もある。
約 10 cm 違うと何が違うかというと
- 小さい
- 軽い
- 弾きやすい
と、手軽に弾くにはもってこいの楽器になっている。
大体全てのパーツが小さめで、ペグも小さい。
金文字の Fender に謎の疾走感ある文字もかわいい。
音
見た目のかわいさと取り回しのしやすさにステータスを全振りしているため、音は期待してはいけない。
小さいことの最も大きい弊害は、 低音が出ないこと だ。
スケールが短いのとボディが小さいので、低音域が恐ろしいほどに出ない。
メインベースだとアンプの低音域はフラットか、場合によってはカットするほどなのにこいつは
低音域をガッと持ち上げてやらないと全く聞こえないときた。
しかし中音域〜高音域の抜けはよく、ダンカンのピックアップを載せているというのは感じられる。
でもこれくらいの方が手軽に弾くベースとしてはかわいいものである。
そもそもビートルズなどはショートスケールのベースをピックで弾いていたわけで、 ムスタングベースでビートルズを弾くと非常にそれらしくなりたまらない。
ロングスケールだと音が出すぎるし、指をたくさん動かさないといけないのでロックンロールのテケテケした動きは
くたびれてしまう。
それぞれの楽器に特性があるということがよくわかる。
あとはショートスケールだと弦のテンションが弱くなるのでチューニングがガンガンずれる。
これもまたかわいさである。
弦は D'Addario の ProSteels を使用している。
ショートスケール用の弦はロングスケールに比べて圧倒的に少ないが、奇跡的に D'Addario がスチール弦を出してくれていたので張ることにした。
総評
サブベースとして大活躍させたい。
家でちょっと弾く時や、ベースが特に活躍しなさそうな曲をやる時や、狭いライブハウスでやる時に ちょっと担いで弾いてあげたい。
寝転がっていても弾けるのでその手軽さや、素晴らしい。
3. Fender Japan JB-45
Key | Value |
---|---|
Body | Basswood |
Neck | Maple |
Fretboard | Rosewood |
Pickups | JB-Single |
Pots | default |
Capacitor | default |
Strings | D'Addario NickelWound 45-100 |
実はこの記事を書くために調べるまでは型番はわかっていなかった。
シリアルは Crafted In Japan の P0 なので 1999 年 ~ 2002 年製造。
2006 年春に中古で購入。
JB-45 の 45 とはなんなのか… JazzBass の登場は 1960 年なので年式ではないことはわかるが、謎である。
高校1年の終わりに、仲間内でバンドを組もうという話になった。
入学祝いにギターを買ってもらってから一年弱一人で DeepPurple やら X やらを勝手に弾いていたので
快諾したのだが、そのバンドにはベースがいなかった。
吹奏楽部でクラリネットをやり、たまにバスクラリネットを吹くうちに低音の楽しみを知っていたので
ベースもいいかと思い転向することにした。
しかし当時はお小遣いは全てクラリネットに費やしており、ギターも買ったばかりなので買ってもらえるはずもなく
困っていたところ 2 万でこのベースがヤフオクに出ていたのでベンドメンバーに落札してもらった(今では誰か覚えていない)。
2 万はギターのやつに建て替えてもらい、高校2年の4月1日とかその辺だったと思うが、このベースを手に入れた。
今調べると、こいつはジャズベースの廉価版ということらしく(中古の売値が 2 万ということかわかるとは思うが)、 音の抜けも悪いしネックもすぐ反ったりしていたのだが、高校時代は全てのライブをこいつでこなした。
強く弾きすぎてナットが破壊されたこともあったしミュートをつけていたこともあったしピックアップカバーをつけたいたこともあった。
弦もフラットワウンドを張っていた時期もあったし、とにかく当時はいい音になって弾きやすいベースになるようにあらゆることを試していた。
(当時ははんだごて技術がなかったのでポットやピックアップの交換はしなかった。お金もなかった。今思えばポットとピックアップの交換ほど効果のあるものはないのだが。)
そんな過酷な試練を乗り越えたこいつは JB66B の購入とともに役目を終えて今は部屋で眠っている。
見た目
普通のジャズベースである。
当時はやんちゃだったのでよく分からないシールが貼ってある。(日和ってピックアップガードにしか貼ってない)
廉価版らしく、ネックのツヤが全くない。
銀文字の Fender も JAZZ BASS の文字も簡素なものになっている。
上二つのベースの写真と比べるとツヤがないことが一目瞭然だな…
青いバンドは余分な弦の振動を抑えるミュートとしてつけたが特に活躍する場面もなく、半ば飾りとなって今もつきっぱなしになっている。
音
値段の安いベースはどこで値段を抑えるかというと、まず電気系統だ。
なのでぼんやりした感じで抜けの悪い音がする。
ビンテージ感といえばそうなのだろうが、この値段なら仕方ない音とも言える。
弦は D'Addario を色々巡った結果、 NickelRoundWound を貼っている。
総評
自分のバンド黎明期を本当によく支えてくれたベースなので感謝をしている。 しかし今はお役御免なので、どうしようかと持て余している。
フレットレスにしてフラットワウンドを張る、とかしてみたいがそこまで金銭的な余裕もないし、 誰か引き取り手があればぜひ譲りたいくらいだ。
さいごに
家のベース3本について書いてみたら思いの外長くなってしまったので簡潔に終わる。
ベースは良い楽器だ。